« 『歴史と神戸』350号を発行しました | トップページ | 『歴史と神戸』352号を発行しました »

2022年4月15日 (金)

『歴史と神戸』351号を発行しました

61巻2号/歴史と神戸/もくじ
特集 兵庫の城郭絵図研究(西摂津編)―荻原一青の再評価
荻原一青の描いた西摂津の城郭図……………………………山上 雅弘(1)
  尼崎城(1)/塚口城(7)/富松城(12)/伊丹城(有岡城)(19)/越水城(25)

コラム 荻原一青の描いた近代地図3
尼崎城石垣の最後の姿…………………………………………大国 正美(49)
兵庫県西国街道一里塚(九)
揖保郡太子町太田・阿曽………………………………………中村 和男(30)
高砂の鉄道忌避伝説の真相……………………………………藤原  機(40)
   ―明治期、高砂に山陽鉄道が通らなかった本当の理由―
 ――――――――――――――――――――――――――――――
  受贈図書紹介(39)  新入会員紹介(29)  会計報告の訂正とお詫び(49)
表紙・藤田年男

125_20220818070201_20220818071402

荻原一青「松平氏四万石 摂津 尼ヶ嵜城今昔図」(本文49頁)

(加藤美弥子氏蔵、画像提供・あまがさきアーカイブズ)

   編集後記 尼崎出身の城郭画家荻原一青さんの特集を組んだ。三四五号、三四八号に続き、今回は西摂の城について、第一人者の山上雅弘さんに執筆いただいた。原図の追跡など、興味深い内容になっている▼尼崎市立歴史博物館の辻川敦さんの発案で始まった荻原一青さんの再評価特集も一応終了する。ただ尼崎城に関してはまだ多くの画が残っており、改めて紹介できないかと思う▼中村さんは引き続き国絵図を使った一里塚の調査報告である。国絵図間で一里塚の位置が食い違っていることは八木哲浩先生が指摘され、筆者も播磨全体を検討したことがあるが、中村さんは足を使って場所を特定した▼高砂にJR線が通っていない理由は、地元が反対したという通説がある。藤原さんは様々な資料に当たり地元反対説を否定する。いなみ野学園のシニア研究生として学んだ内容で、楠本利夫さんから紹介いただいた。市民による研究の公開は、本誌の活動の根幹だと思っている。(大国)

 

« 『歴史と神戸』350号を発行しました | トップページ | 『歴史と神戸』352号を発行しました »