『歴史と神戸』354号を発行しました
61巻5号/歴史と神戸/もくじ
特集 近代地域の生活文化史断片
【ひょうご史こぼれ話】
語り 小墓圓満地蔵尊……………………………………………今村 欣史(1)
宝塚の売布神社はやはり貴船神社か…………………………渋谷 武弘(5)
―並河誠所の延喜式内社比定は怪しい―
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「みなとの祭」の開催と葛藤…………………………………𠮷田 隼人(8)
―一九三〇年代における都市祭礼の意義 ―
多可・西脇のニジュウソウ……………………………………柴田 昭彦(25)
―失われる民俗行事の報告㈠―
大正・昭和初期における郡農会の実態………………………髙橋 玄(33)
―京都府熊野郡を中心として―
残暑お見舞い申し上げます……………………………………………………(49)
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新聞地域版を読む(48) 受贈図書紹介(32、47) 新入会員紹介(24)
表紙・藤田年男
会告 新コーナーに投稿を
歴史にかんする記事を、だれでも気楽に書けるコーナーを目指して「ひょうご史こぼれ話」というコーナーを新設しました。「論文ばかりでは肩がこる」と思っている方は多く、こうした思いを形にしたいと思います。内容は兵庫県域の歴史・地名にまつわる「へえー」という話、地域グループや個人の調査の話…。史料を読み解いたらこんなことが分かった、などなど。ただ、他人の文章をコピーしたものではなく、自分の考えを書いていただきます。字数は2000~3000字程度(会誌四頁以内)を目安に、メール、郵送で編集部までお送りください。
またこのコーナー以外にも地域史をめぐる動向や、書評、お薦めの本などの短編も歓迎します。ただし採否、掲載時期はお任せください。また筆者のご了解のもと修正させていただくことがあります。(大国)
編集後記 今回は近代の市民生活に視点を置いた。𠮷田さんは前稿に続き、神戸まつりの前身、「みなとの祭」を検討した。プログラムや従来あまり言及されてこなかった対立などから、成り立ちと定着を考察する▼柴田さんは西脇・多可郡に現存するニジュウソウと呼ばれる民俗行事を報告する。計10カ所以上の祭礼を探しあてる。すでに行われなくなった地域もある。おそらく何百年と受け継がれた民俗行事が消えようとする現代。せめて記録を、と思う▼高橋さんの論文は昨年の卒論報告会の報告内容。一年がかりで仕事の合間にまとめた。働きながら研究は大変だけれど、生活者の視点が新たな課題設定生むのではないか▼巻頭は新コーナー。肩肘張らず読んでほしい、気軽に書いてほしい。会員により近い「歴史と神戸」でありたい。そんな念願を込めて設けたコーナー。兵庫県域とその隣接地にまつわるちょっとした歴史や地名のこぼれ話。積極的な投稿をお待ちしています(大国)
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