『歴史と神戸』339号を発行しました
59巻2号/歴史と神戸/もくじ
特集・新視点で考える近世史
新出の兵庫津絵図………………………………………大国 正美(1)
―琴平海洋博物館所蔵本について―
「一国一城」令の綻び… 秀忠が拘った明石新城…………濵田 昭生(2)
浄土宗法善寺―大坂の都市構造をもとに……………………木村 美菜(19)
尾芝静所著『静所詩鈔』について(下)……………三枝 正平(31)
―『静所詩鈔』の更なる詳細・考察―
兵庫県西国街道一里塚(五)相生市若狭野町野々…………中村 和男(39)
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地域史卒論報告会中止のおわび(41) 新聞地域版を読む(18) 新入会員紹介(18)
受贈図書紹介(41) 委員会から(西播地域委員に岸本道昭さん/会員紹介相次ぐ)(30)
表紙・藤田年男
編集後記 濵田さんは明石城誕生のなぞに迫る。一国一城令と豊臣恩顧の大名対策の兼ね合いを解く。木村さんの論文は昨年の卒論報告会の発表内容。久ぶりの活字化。今後も続けたい▼三枝さんは地元出身の尾芝静所の『静所詩鈔』の考察を完結。まだテーマを持っているとか。中村さんの地道な検証も好調。巻頭の「兵庫津絵図」。琴平の博物館に所蔵されていることを知って尋ねた。神戸大学の住田文庫で著名な住田正一氏(一八九二―一九六八)が運営のトップの時代に古書店で購入したコレクションだという▼地域史卒論報告会は、来場者の健康優先で中止した。混乱を懸念したが会場も閉鎖された。参加者や準備してくれた学生にも申し訳ない。報告内容は公開したい▼財政が危機的。この傾向ではさほど遠くない時期に年6冊の発行は困難になる。窮状を知っていただいた吉井正彦さんや前田康男さん、藤本清志さんらから新会員を紹介いただいている。今後もぜひお願いします。(大国)